視線と眺めるの往来
 建築を「眺める」から考えてみると、「空間」の内面性から離れてインテリア、建築、まちのあいだを行き来することができるのではないだろうか、という気づきからはじまった住宅である。そこでぼーっと眺める経験は、自分がその場所にいることを忘れるのと同時に、モノ(と風景を構成するエレメント)への執着を加速させる。部屋の中がどんどんモノがあふれていくと、模様替えがはじまり、モノのまとまりは住む人らしい空間をつくる。逆に、その部屋から住む人の個性を形成することにもなるだろう。ただしこの提案では風景が内在していて、自分の部屋から遠い向こう側までをつなぎとめているところに、近代的な室内空間に対する批評性を感じられる。
担当教員:京都芸術大学 浦田 友博 先生

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